ヤマノミ族の健康被害に怒り。公害の歴史は繰り返す。ひどい。

ヤマノミ族の水銀健康被害

ロライマ州の9つの村に住むヤノマミ族(ニナム族)の先住民を対象に実施された調査では、参加者全員が水銀に汚染されていることが明らかになった。最も高いレベルの曝露が検出されたのは、違法金鉱に最も近い村に住む先住民であった。アマゾンの保護地域と森林住民に対する水銀の影響:統合された健康・環境アプローチ」という研究は、セルジオ・アロウカ国立公衆衛生学校(Ensp/Fiocruz)が、社会環境研究所(ISA)の支援を受けて、ジョアキム・ヴェナンシオ工科衛生学校(EPSJV/Fiocruz)と共同で実施した。研究者らは、子供や高齢者を含む約300人の分析対象者の毛髪サンプルから重金属の存在を確認した。

Yanomamis de nove aldeias assediadas pelo garimpo estão contaminados por mercúrio (fiocruz.br)

2024年の現在進行形の話題だそうです。

公害のみならず、政治にしても、そこで暮らす人たちが、何も知らないところで、大きな健康被害や政治的、経済的実害を被るのを繰り返すのを見るとやっぱりルールの重要性を感じる。

根本原因は、人間心理だろうから、難しい。

ブラジル最大の先住民族にヤマノミ族がある。

有名な部族名だから、自分でも知ってる。

その人々が、水銀による健康被害を受けているらしいです。2024年でも歴史は繰り返すなあということです。

水俣病

日本で起こった四大公害「水俣病」「イタイイタイ病」「四日市ぜんそく」「新潟水俣病」1の一つ。

公害の原因心理

人間の心理的原因があるといわれています。

特に水俣病については、考えるべきところがあると思われます。

水俣病の発生とそれに伴う企業側の対応は、人間心理と組織文化が複雑に絡み合った事例と言えます。利益追求の思考、責任の回避、情報の隠蔽、グループシンクといった要素が、公害問題の悪化を助長しました。この歴史から学ぶべき教訓は多く、現代のビジネスや組織運営にも重要な示唆を与えています。

利益優先の思考

企業側は、利益を最優先とする経営哲学を持っていました。当時、水銀排出の問題は、生産コストの増加や生産効率の低下を招く恐れがあると考えられており、経済的な利益を重視するあまり、環境への影響や公衆衛生を軽視する傾向がありました。

責任の回避

企業側は、問題の存在を認識しながらも、責任を回避しようとする傾向がありました。公害問題の深刻化が明らかになったにも関わらず、企業や関連機関はその責任を認めることを長らく拒否し続けました。この背景には、認めることによる法的責任や経済的損失への恐れがあります。

情報の隠蔽

企業側は、有害な影響に関する情報を隠蔽しようとしました。これは、不利な情報が公になることで企業イメージが損なわれ、経済的な損害を被ることを恐れたためです。情報の開示に消極的であることは、公害問題の解決を遅らせ、被害をさらに拡大させる一因となりました。

思考のマヒ

企業内部では、「グループシンク(集団思考)」が発生していた可能性があります。これは、グループ内の調和を重んじ、異論を唱えることが難しい文化が形成される現象です。結果として、問題に対する批判的な思考や、異なる視点からの意見が抑制され、状況の改善に向けた動きが鈍くなることがあります。

仕組み大事

この話題の結論になりますが、やっぱり人間は「手っ取り早く稼ぎたい」

だからこそ、「仕組みが大事」ということになるのではないでしょうか。

言い換えるならば、「歴史は繰り返すが、おこりにくくする仕組みは作れる」ということでしょうか

もともとブラジルには、環境保護レンジャーみたいな組織があったそうですが、経費削減で、十分な監視体制が構築できなくなったそうです。

必要な仕組みを維持していくための財政基盤をどのように確保していくのか、ということが重要になるのではないでしょうか。

SDGSには程遠い

言葉だけが独り歩きして、世の中で実害を受ける人は多いようにおもいます。

実現できたら、素晴らしいのですが。特に「持続可能」の部分。

余談

水銀が、「マーキュリー」なの、今回の話題で学習しました。

  1. 用語解説:4大公害病 ↩︎

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